Everyday☆Specialday

先日、久しぶりにアーククル祭を覗いてみたら、ククルのお誕生日会なんてやっててびっくりしました(笑)
私も便乗しなくては!と思い、慌てて小説を書いてみました。
(ので、ちょっと粗い仕上がりになってると思われますが;;)
出来栄えは置いといて、誕生日会に献上したいと思います(ぺこ)

祭り主催者様s、素敵なイベントをありがとうございますv


ちなみに私的アーククル設定:
うちのアークはかしずくようにククルに尽くしてます。
ククルも遠慮なく思いっきりこき使います。これ、すなわち愛!(笑)

うららかな昼下がり。
アークは深々とソファーに腰掛けて、さっきから「うー」とか「むー」とか唸っている。私と言えば気楽なもので、アークにもたれ掛かって、ゆったりと紅茶を味わっている。
ていうか、なんか楽しい。
「ほら、アーク。早くしないと『特別な日』が終わっちゃうわよ。」
この状況を楽しんで、私が茶々を入れると、アークがちらっと恨めしそうに私を見た。
「特別な日って言われてもなー・・・」
ぼやく彼が可笑しくて、私はますます笑みを深めた。



今日は私の誕生日。
偶然なのか、それとも前から予定を入れてたのか、アークは昨日私のところへ帰って来てくれた。だから今日は朝からずっと、こうして一緒に居る。

彼は昨夜からずっと、私の部屋に居ついて悩んでいる。
「特別な日に、特別なことをして祝ってね☆」と私が無理難題を突きつけたから♪
私に特別にしてあげることが思いつかない・・・それがさっきから彼を唸らせてる原因だった。




「実は誕生日に何してあげたらいいのか分かんなくて、昨日会議まで開いてみたんだけど・・・」
「あははは(笑)!!それでー?どんな意見が聞けたの?」
全然参考にならなかったけどなーと嘯いて、アークはぽつぽつと、仲間達からもらった意見を私に聞かせ始めた。

「料理を作ってあげるとか・・・」
「それいつもやってもらってるわよねー」
「プレゼントあげるとか・・・」
「毎回、帰って来るときはお土産もらってるし♪」
「どこか連れてってあげる・・・って言ってもなー。」
「無理よねー。トウヴィルは知り尽くしちゃってるし。」
「・・・特殊プレイで」
「トッシュ、殺す。」
「Σ!!よく分かったなー。トッシュだって。」
「下世話な話は大抵あいつよ!ったく、昨日アークからもらったヘビークローの威力、あいつで試してやろうっと。」
「・・・トータルヒーリングで回復できるくらいの怪我にしてくれよ。」
「えー?それくらいの攻撃力だったらぁー、返品するかもぉー♪♪♪」
「・・・。(←トッシュ、化けて出るなよ!、という意味の沈黙)
 とまあそういうわけで、本当に何の参考にもならなかったわけだ。ああー、くそーっ、みんな役立たずーー!」

盛大に大きなため息を吐き出しながら、アークは私の後頭部に顔を埋めた。
右手はさっきから、私の肩へまわされている。左手は手持ち無沙汰そうに、私の髪を梳いたり、指に巻いたりしている。
まったく。私の髪はおもちゃじゃないのよ。
でも、やんわりと引っ張られるその感触が心地いいので、黙ってしたいようにさせてあげる。


「でもさ。そう思うと、俺って結構日ごろから尽くしてない?」
「何言ってるのー?今時これくらい普通でしょ♪」
「・・・そんなもんなのか。」(←騙されてる)
そうよー、と相槌を打ちながら、私は頭の中で、全く逆のことを思っていた。


私を大事にしすぎね。
日頃から出来うる限りの全てのことをしてるから、特別にしてあげること何も思い浮かばないのよ。
でもだからって遠慮する気はないけどね。
愛を小出ししろだなんて、冗談じゃない。
私はあなたに、思いっきり愛されたいもの♪



「特別な日だからって言っても・・・なぁー。」


さっきから、アークは同じ言葉を何回も何回も呟いている。
聞くたびに、私は「言っても・・・」の次に本来続くべき言葉を読み取ってしまって、頬が熱くなる。
やれやれ、深い付き合いってのも大変ね。
ごまかすように、私はすでに冷えてしまったダージリンに口唇を寄せた。



夜になっても、思い浮かばないようだったら
「その気持ちだけで十分よv」って言ってあげよう。
(多分、こいつも密かに、それを期待してるだろうし)
現に、私は今、とっても満足な気分なのよ。
冷めても香るダージリン
肩の重みに、やわらかな髪への感触
私のこと、一生懸命思ってくれる彼が傍にいてくれるなら
それだけで今日はサイコーの日だわ♪




「ほらほら。早くしないと日が暮れちゃうわよ。」
なんて言いながら、本当はこの穏やかな時間がもっと続けばいいと思ってる。
私は頭の中で、さっき読み取った言葉を反復させながら、彼が髪を梳く感触にそっと目を瞑ってみた。














「いつの日だって、祝ってるよ。」














「君が生まれてきてくれたことを。」




FIN


作者: あーさ フロンティア★ADHD
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